赤坂めーしょー
「念仏を称える暇もない!」……そんな人にこそ、読んでほしい。
仕事と育児の両立に挑む浄土宗僧侶による、体当たりの連載企画。慌ただしい日常が、浄土の教えによってどう変わるのか。理想と現実の間を右往左往する日々を綴った、リアルな”奮闘記”が始まります。
著者プロフィール
赤坂めーしょー
1990年5月21日生まれ。福島県伊達郡桑折町出身。大正大学大学院(浄土学)修士課程修了。近代浄土宗に興味を持ち、現在は東京の寺院で研究出版業務に従事し、法然上人鑽仰会の編集部にも携わっている。2023年の誕生日に結婚。2024年7月に長男が誕生。2DKのアパートで共働きをしながら、一児の父として、また浄土宗僧侶として、日々「牛歩前進」を続けている。
エピソード2 長男と太鼓(1)
まさか、長男が〝太鼓″にどハマりするなんで、数か月前の私は知りませんでした――。
7月で長男が2歳になります。あっという間のように感じますが、しんどかったのは体にずっしり蓄積しています。最近は発語数も激増し、「アンパンチー」は「アンパンマン」に、さらに「ジャムじいじ」や「チーズ」「ドキンちゃん」等も言えるようになりました。
長男は以前からショベルカー・救急車・パトカーなど「働く車」が好きで、そのなかでも特にバイクが好きなんです。男の子らしく、誰もが通る道だと心得ています。そんな長男が保育園の先生から、
「長男くんは、太鼓習った方がいいんじゃない?」
と、このまえ言われました!!! え!?
事の発端は、区の春祭りを見に行った際に、子供たちによる鼓笛パレードの発表があったことに始まります。
長男はステージを食い入るように見て、何度も指さしをしていました。
時を同じくして、姪っ子が幼稚園の出し物として、太鼓の発表会がありました。その時の動画が「みてね」(子どもの写真、動画を共有・整理アプリ)にアップされていたので、丁度よいと思って長男に見せると、あまりに楽しすぎたのか、
「たいこ、みたい!」「たいこ、みたい!」
と何度もスマホの動画を見せてとせがんできました。
はじめは、家にある割りばしを持って、その辺に転がっていた、ちいかわのメラミンボウル(ちいかわベビーのグッズ)を箱に乗せて、楽しそうに叩いていました。
適当に見繕ったものなので、可哀そうだと思い、幼児用の太鼓とバチを購入しました。すると、もう楽しくて楽しくて、色々な太鼓の動画を見たりしながら何度も何度も叩いています。口癖は「みんないる!」(みんな揃って太鼓叩いているので)、バチがなければ「ばち ない!」です。
肩に掛けられるように太鼓にゴムを付けたりして、肌身離さず叩いていたのですが、最近は好きすぎて、困ったことに、部屋の壁やステンレスのゴミ箱とかを夜でも関係なくガンガン叩くので、勘弁してほしいです、、。
あと、「おおきなたいこ」(おかあさんといっしょ)という歌がありまして、
おおきな たいこ ドーンドーン
ちいさな たいこ トントントン
おおきな たいこ ちいさな たいこ
ドーンドーン トントントン
という歌詞なのですが、これが好きすぎて、
「おおきな たいこ ドーンドーン!」
と言って、何でもかんでも力強く、そしてリズム関係なく早く叩くのですよね(笑)あと「ちいさな たいこ トントントン」は何故かやりません(笑)最終的には、寝る前にベットに寝転がって、空中に向かって、妻と一緒に叩いています。なかなか寝ません(泣)
音楽や楽器を好きになるのは、私としても凄く良いことだと思っていますし、宗教(浄土教)と音楽との親和性は高いので、長男にはどんどんその感性を磨いていってほしいと思いっています。知識(頭)に基づいた行いよりも、感性(心)に基づいた行いが、最終的に浄土宗徒の信仰として大切になってくると私は考えています。
この前も近所の大正大学の文化祭や、小学校の太鼓の演奏を聴きに行ったりしていますが、なるべく生の演奏を聴けるように私の方もイベントのアンテナを張っていきたいと思います。
今週末、福島の実家に帰って祖父の法事があります。さて、長男は太鼓ならぬ、木魚を見てどうでるのか、今から楽しみです。つづく。共生合掌。
長男愛用の太鼓とバチ。シールをたくさん貼りました。肩掛けのゴムは取れちゃいました。
