【2024/11月号】村田編集長の『浄土』編集前記【NO.988】

【法然上人のお手紙】

毎月第2土曜日、阿満利麿先生の読書会を開催しています。毎回30人前後の参加者がお集まりになり、中には遠く九州からもお見えになる方もいらっしゃいます。先月から取り上げる本(題材)が、『選択本願念仏集』から「法然上人のお手紙」に変わり、それに伴い本誌の「講義余話」もタイトルを変えました。タイトルは変わっても、読書会同様に活字からも阿満先生の「思い」と「気」が伝わってきます。

【中国五台山の写真】

中国仏教四大名山、五台山への調査旅行を工藤量導先生が微風吹動でレポートしてくれました。見知らぬ地をこうして誌面を通して訪れることができるのは有難いことです。工藤先生撮影の写真を2枚掲載しましたが、モノクロなのが残念至極です。

【名号だけの展覧会】

「みんなの境内」で12月に開催される名号展の告知をしました。浄土宗開宗850年慶讃事業として令和3年から続けられている高僧名号展の集大成で、12月17日から同月22日まで東京のセントミュージアム銀座で開催されます。名号とは「南無阿弥陀仏」のことですが、古いものは鎌倉から室町にかけて書かれた名号です。入場無料でもありますし、足を運ぶ価値が十分あります。

この記事を書いた人

村田洋一

Webサイト「じょーど」&月刊誌「浄土」編集長
令和3年に63歳を迎えた増上寺の塔頭寺院の住職です。
もともとサラリーマンの家庭に生まれ、社会人になってから親戚のお寺を継ぎました。
12年間男性月刊誌の編集部で雑誌作りの仕事をしていました。
退職後お寺に専念しますが、お寺関連の編集や出版に携わり続けています。
高齢者の仲間入りをしても好奇心旺盛なお坊さんです。