【2024/6月号】村田編集長の『浄土』編集前記【NO.984】

【若き女性への仏教入門】

 当会発足当時の「真理の花たば―若き女性への仏教入門―」と題された佐藤良智師の連載を本誌デジタル編集部が赤坂明翔師が取り上げてくれました。同時に良智師が担当した「信仰相談」の記事も併せて掲載しています。当会の発足は昭和10年、明治以降鳴りを潜めざるを得なかった仏教が再び世に出た頃の勢いを感じてください。

【愚かな人々】

 愚かな人って誰のこと、俺じゃないよ、私じゃないわ、となるのが当たり前のこと。誰も自分を愚かだとは思わないのが普通の人の性。ましてや悪人と言ったら、まるっきり他人事になるに違いありません。好評連載の「選択集本願念仏集」講義余話・第11回―愚かについ―、で阿満利麿先生が愚と悪をわかりやすく解き明かしてくれています。さて、自分の愚かさを再考してみましょう。

【住職交代のタイミング】

 「ぶつぶつ放談」は、副住職が興味をそそられるテーマを取り上げています。後継者問題のひとつと言ってもよいのが、この交代のタイミング。最も後継者が見つからず悩んでいる住職には贅沢な悩みですが、いざ自分が一線から退くとなると決断が鈍るのも無理はないのかもしれません。しかし、さらりと執着から離れてことお坊さんかも。副住職の本音をお聞きください。

この記事を書いた人

村田洋一

Webサイト「じょーど」&月刊誌「浄土」編集長
令和3年に63歳を迎えた増上寺の塔頭寺院の住職です。
もともとサラリーマンの家庭に生まれ、社会人になってから親戚のお寺を継ぎました。
12年間男性月刊誌の編集部で雑誌作りの仕事をしていました。
退職後お寺に専念しますが、お寺関連の編集や出版に携わり続けています。
高齢者の仲間入りをしても好奇心旺盛なお坊さんです。