【2024/7-8月号】村田編集長の『浄土』編集前記【NO.985】

【大河ドラマの舞台は平安時代】

 法然上人が生きた平安・鎌倉時代。その時代に生まれた『源氏物語』の作者、紫式部が主人公のNHK大河ドラマ「光る君へ」。『源氏物語』の講座をライフワークにされている静岡県三島・願生寺の魚尾孝久師にこのドラマについての投稿をお願いしました。物語に精通している目で見るとその面白さが倍増するそうです。また念仏の教えが広がった社会背景も見逃せません。

【帯津良一先生の連載開始】

 その軽妙で核心を突く文章が、多くの雑誌で掲載されるホリスティック医療の第一人者、帯津良一先生の連載がスタートします。既にご存知の方もいられるかと思いますが、帯津先生の「あの世観」はとてもお薦めです。あの世とこの世を合わせて生きることの賢さ、いかに人生を楽しく生きるかを、自身で実践しているお医者さんの言葉に大いに励ましてもらいましょう。

【絵師・俵屋宗達】

 もう一本の新連載は歴史小説です。お墓に眠っている崇源院(江姫・徳川二代将軍正室)に自分の生きた時代から現代までを語らせた「崇源院ひとり語り」(『浄土』2023年4、5月号)に続く歴史小説です。今回は崇源院こと江姫を脇役として江戸時代を代表する絵師、俵屋宗達を描かれています。増上寺の勤行から始まる物語。今回は前回よりだいぶ長い連載になりますので存分にお楽しみいただけます。

この記事を書いた人

村田洋一

Webサイト「じょーど」&月刊誌「浄土」編集長
令和3年に63歳を迎えた増上寺の塔頭寺院の住職です。
もともとサラリーマンの家庭に生まれ、社会人になってから親戚のお寺を継ぎました。
12年間男性月刊誌の編集部で雑誌作りの仕事をしていました。
退職後お寺に専念しますが、お寺関連の編集や出版に携わり続けています。
高齢者の仲間入りをしても好奇心旺盛なお坊さんです。