【2023/5月号】村田編集長の『浄土』編集前記【NO.973】

編集前記

【Chat GPT】

 若手僧侶に向けた「ぶつぶつ放談」でAIの対話ソフト、Chat GPTを取り上げました。三菱総研時代からAIに携わり、その変化を追い続けている今岡達雄浄土宗総合研究所所長、ジャーナリスト僧侶(?)の鵜飼秀徳師、当デジタル編集部のITメッセンジャーこと小路竜嗣師の鼎談を2回にわたってお届けします。

 取材した3月にはまだ耳慣れなかったChat GPTですが、今(4月中旬)では日々の話題の中心に。月刊誌のタイムラグはあるものの、若手僧侶へのメッセージは届くはずですd。

【街道探訪】

お江戸日本橋から延びる五街道をたどる旅。今号の奥州街道最終回で幕を閉じます。謎のプロフィールの筆者の森清艦氏ですが、その原稿は緻密な資料分析をもとに淡々と描写し、明快そのもの。その森氏には2005年1月号の「熊野古道を行く」から最長連載の「江戸を歩く」など都合7テーマ、18年間に及ぶ連載をいただきました。今号では長期連載を終えての一文を寄せてもらいました。街歩きや旅行好きの皆様から単行本化の声が聞こえ始めています。

【開教奮闘記】

 東京多摩市で浄土宗寺院を開山された笠原泰淳師。一言で開山と言っても、ゼロから一か寺を建立するまでには山あり谷あり、苦難の連続。連載7回目から今号まで3回続いた「寄り添う」の最終回。初めて会う人たちと心を繋げ合うにはこの「寄り添う」姿勢、「寄り添う」心が大切という。そして、この「寄り添い」は何も僧侶に限らないキーワード。笠原師のものの見方やその言動を誌面から、行間から滲み出ていますので、ぜひ寄り添ってみて下さい。

この記事を書いた人

村田洋一

Webサイト「じょーど」&月刊誌「浄土」編集長
令和3年に63歳を迎えた増上寺の塔頭寺院の住職です。
もともとサラリーマンの家庭に生まれ、社会人になってから親戚のお寺を継ぎました。
12年間男性月刊誌の編集部で雑誌作りの仕事をしていました。
退職後お寺に専念しますが、お寺関連の編集や出版に携わり続けています。
高齢者の仲間入りをしても好奇心旺盛なお坊さんです。