令和5年4月25日に法蔵館より大谷栄一・吉永進一・近藤俊太郎編『増補改訂 近代仏教スタディーズ』が出版されました。
こちらの書籍は平成25年に出版された『近代仏教スタディーズ』の増補改訂版です。増補項目として第4章第1節13「大正大学系──戦間期に生まれた仏教連合のシンボル」(執筆者・大澤広嗣〔文化庁宗務課専門職〕)があり、なんとそこに、法然上人鑽仰会について記述されていました!!!
哲学の真野正順(浄土)は僧侶有志と浄土宗の行く末を考え、宗門から独立した法然上人鑽仰会を組織して、法然の教えを社会に伝える活動を進め、その活動は今も継続する。
『増補改訂 近代仏教スタディーズ』(239頁)
近代仏教入門書として話題の書籍に掲載されたということは、浄土宗内にとどまらず、近代仏教史上における法然上人鑽仰会の位置づけが確かなものになったと言っていいのではないでしょうか(言い過ぎ?)。『浄土』編集長をはじめ編集部員もみな胸が熱くなっています。ちなみに鑽仰会創始者である真野正順先生の似顔絵も改訂版から追加され、特徴を掴みながら“ダンディー”に描かれ親しみやすい編集となっていますので、本書をお手に取ってご確認ください。
大澤広嗣先生、関係者の皆様、厚く御礼申し上げます。
法然上人鑽仰会はこれからも法然上人のみ教えを社会に伝えるため、そして浄土宗を盛り上げるために一層精進してまいりますので、皆さまには何卒、ご声援(サポーター)を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。共生合掌。
最後に編者の1人である大谷栄一先生の増補あとがきの一節を載せたいと思います。
近代仏教研究は、つねに現在進行形である。新しい資料や事実が「発見」され、その研究はどんどん深化している。「だから、近代仏教はおもしろい」(吉水進一「はじめに」)。その思いを、本書を手に取ってくださった読者のみなさんと共有できることを希う。
『増補改訂 近代仏教スタディーズ』(325頁)