【2024/5月号】村田編集長の『浄土』編集前記【NO.983】

【日本人の信仰】

 『寺院消滅』というセンセーショナルな本が話題を呼んだのは2015年のことでした。それから10年。著者の鵜飼秀徳師には「寺々刻々」と題し、寺院に関係するテーマで連載していただいていますが、今月は日本人の信仰の形についての分析です。昔から宗教に関して世界的にも不思議な国と言われ続けている日本。さて、皆さんはどんな信仰、宗教観をお持ちでしょうか。そしてそれをどう考え、捉えているのでしょうか。

【出版の新しい形】

 オンラインでデータを送って「本」を作るシステムはすでに浸透しているようです。とにかく便利になりました。今月号の「開教奮闘記」では海外向けのお経本を発行された話を番外編として書いてもらいました。筆者の笠原泰淳師に以前に少し相談を受けていたのですが、それがあのAmazonから出版されたのです。海外の念仏者向けの本ですので、販売から発送まで一括でできるAmazon、まさにベストチョイスです。

【極楽浄土のイメージ術】

 毎月、読書会を開いてもらっている阿満利麿先生に講義余話として連載をいただいています。読書会には地方から足を運んでいただく方もいらして、阿満先生の人気に驚いています。どちらかといえば今時にはない厳しさが人気の理由の一つのようです。良い意味での緊張感を持った読書会、そして切り口鮮やかな連載とどちらも魅力的です。今月の誌面では極楽浄土をイメージする方法を説いた『観無量寿経』が取り上げられています。

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