編集前記(7,8月合併号)
新連載 「林海庵 開教奮闘記」
浄土宗寺院がない地域に、浄土宗が支援し新しい寺院を建てるという浄土宗の開教は20数年前にスタート。昨年までに20余の新しいお寺が建立されています。
新しいお寺を作るには多くの困難を伴います。許可の問題、資金の問題、既存寺院との問題などなど。こうした数々の問題を乗り越えた東京都多摩市の林海庵の開教奮闘記を今月より18回にわたりお届けします。
開教寺院、林海庵の開山上人は笠原泰淳師。笠原開山上人はSNSでも大活躍。林海庵のホームページやツイッターをフォローされている方も多いかと思います。どうぞこの連載も合わせてお読み下さい。
好評連載 「寺々刻々・単立寺院」
檀家の菩提寺離れが言われて久しいですが、お寺の宗門離れもとまらない、というルポです。各種メディアで活躍中の鵜飼秀徳師(ジャーナリスト・京都正覚寺住職)の連載「寺々刻々」では単立寺院を取り上げました。
単立寺院とは天台宗とか浄土宗といった宗派に属さない寺院のこと。宗派と各寺院は包括寺院と非包括寺院という関係ですが、この包括関係を解消するのが単立化。いわば群れに属さない一匹狼になることです。
なぜ、宗派と袂を分つのか。その実情と背景を探ります。
特別寄稿 「専修念仏に生きる―浄土宗と浄土真宗―」
その単立寺院のひとつに京都の法然院があります。浄土宗系のお寺です。鹿々谷の法然院といえば、その手入れの行き届いた白砂壇の庭が有名で、観光で訪れた方も多いでしょう。その法然院の梶田真章貫主(一般寺院の住職にあたる呼び名)に原稿を寄せてもらいました。
「浄土宗と浄土真宗ってどこが違うの?」とは浄土宗系のお坊さんが尋ね続けられてきた質問です。法然上人の教えと、法然上人に救われた親鸞聖人のスタートラインは一緒でした。それを踏まえての梶田貫主の念仏観をお届けします。