【2023/4月号】村田編集長の『浄土』編集前記【NO.972】

編集前記

【新連載】

 表紙の裏(表2)で新連載がスタートしました。大本山増上寺、総本山知恩院の布教師であり、当会の理事長である長谷川岱潤師の「心に響く言葉」です。浄土宗の開宗850年(令和6年)、『浄土』の通巻1000号(令和8年1月号)に向けての当会からの法然上人への想いを込めるページにしたと思っています。

【特別寄稿】

 NHK大河ドラマで、徳川家康が従来のイメージとは異なり、なにやら毎回慌てふためいていますが、その家康が子育てについてのアドバイスをおくったのが義理の娘のお江。お江とは家康の息子秀忠の正室です。彼女は夫より先に逝去し崇源院と贈り名されましたが、その崇源院が一人語りで生涯を振り返る原稿を前後2回でお届けします。

【奇しくも……】

  奇しくも鵜飼秀徳師の寺々刻々と小路竜嗣師のあなたもお寺のCIOで扱ったテーマがAIとの対話ソフト、Chat GPTで重なりました。お二人は、かたやマスコミ、かたや大手情報機器メーカーの出身という、情報を先取りする珍しいいお坊さん。見事に揃ったこのテーマ、別の切り口の企画にしたいと思っています。

【寺院紀行】

 「関東の華」と徳川家康と岩倉具視が評した群馬県の前橋。その前橋のお寺を真山剛氏に訪れてもらいました。本寺の雲晴院、兼務寺院の西福寺と長建寺、と3か寺の住職である茂木恵順上人が大本山増上寺の御忌唱導師を務められので、それに併せた寺院紀行です。4月7日には増上寺へ、応援団が大型バス11台で乗り付けるとのこと。お練り行列と庭儀式はどなたでも見られますので、4月7日13時過ぎに増上寺(港区芝公園)へお越し下さい。

【970冊の表紙で】

 背表紙の裏(表3)で、令和5年1月25日にWebで公開したデジタル編集部作のモザイクのイラストバージョン版法然上人を載せました。『浄土』が創刊されたのは昭和10年5月、以来多くの先輩達が継いできた『浄土』は今年1月号で通巻970号。その表紙を並べて描いた漫画チックな愛くるしい法然上人です。リアルバージョンもありますが、それは当会Webページでご覧ください。

この記事を書いた人

村田洋一

Webサイト「じょーど」&月刊誌「浄土」編集長
令和3年に63歳を迎えた増上寺の塔頭寺院の住職です。
もともとサラリーマンの家庭に生まれ、社会人になってから親戚のお寺を継ぎました。
12年間男性月刊誌の編集部で雑誌作りの仕事をしていました。
退職後お寺に専念しますが、お寺関連の編集や出版に携わり続けています。
高齢者の仲間入りをしても好奇心旺盛なお坊さんです。